2023.06.27

「まちゼミ」の活用で
店づくり・ファンづくり

一般社団法人まちづくり府中
 

一般社団法人まちづくり府中
タウンマネージャー 廣瀬 健さん(写真右)
事務局員 長谷部 潤さん(写真左)

2022年2月取材【広報たまちいき107号掲載】

 府中駅周辺には大小含めて13の商店会があります。「一般社団法人まちづくり府中」はその連携の中心となって、イベントなどを通して、中心市街地の活性化に努めています。

「私たちの活動は、市内の事業者や行政、近隣の大学などとタッグを組んで、まち全体を盛り上げていこうというものです。年に1~2回開催している『まちゼミ』もその一つです」と同法人タウンマネージャーの廣瀬健さんと事務局員の長谷部潤さん。

 まちゼミとは、2003(平成15)年に愛知県岡崎市で始まった活動で、店主が講師となって受講者に専門知識やプロのコツなどを提供する無料講座を開き、自分の店のファン獲得につなげていくというもの。2021(令和3)年には「全国一斉まちゼミ」として様々な地域で開催されています。まちづくり府中では「むさし府中まちゼミ」として2018(平成30)年にスタート。これまでに4回開催し、延べ90店ほどが参加しているそうです。

「まちゼミで店主と受講者がコミュニケーションをとることで、受講者側はお店に親しみを感じ、店側は新しいお客さんに出会えるきっかけとなります。店や商品の魅力を直接伝えることができ、新たなニーズの掘り起こしにも役立つなど、様々なメリットがあります」

 まちゼミには「時間は60〜90分」「1か月間に3〜7回開催」「少人数制」などいくつかのルールがあります。曜日や時間帯の選択肢を多くして受講者の間口を広げ、少人数制にすることで、より深いコミュニケーションを可能にしています。コロナ禍でのまちゼミはオンライン開催になりましたが、それでも少人数制は守り、店主と受講者がより多く会話できるようにしているのだとか。

 まちづくり府中は、参加店に講座の組み立て方や進行についてなど数回にわたりレクチャーを行っています。さらに、まちゼミ実施後も反省会や結果検証会を行い、その中でお互いに課題を共有し、改善を図っているそうです。


飲食店や雑貨店など、まちゼミの内容は様々。ワークショップ型の講座もある。

店と受講者の距離がグッと縮まるまちゼミ。

府中市のまち歩きに役立つパンフレットや、アプリ「けやき日和」もある。
 

 

 

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