2023.06.27

山間に点在する店舗を
商店会がつないでPR

オンガタ銀座商店会
 

オンガタ銀座商店会
会長 門脇 大輔さん(写真右)
(CREAP株式会社 代表取締役)

副会長 田中 恭輔さん(写真左)
(タナカモータース 代表)

2022年1月取材【広報たまちいき106号掲載】

 北浅川や陣馬山に囲まれた自然豊かな八王子市恩方地区。約4年前、ここで発足したのが「オンガタ銀座商店会」です。現在の会員数は賛助会員を含めて45店。飲食店や物販店のほか、釣り堀、牧場、ものづくりの工場など多種多彩な顔ぶれです。

 それぞれの店舗は地区内に点在し、軒が連なる一般的な「商店街」の姿はありません。その代わりとなるのが、会員の商品を一堂に集めたアンテナショップ「オンガタVIEW」です。2021年、陣馬山の麓にあるレクリエーション施設「夕やけ小やけふれあいの里」の園内入口にオープンしました。

 商店会会長の門脇大輔さんによれば「ここが僕らの商店街」。店内にはコーヒースタンドのほか、オリジナルパッケージの土産物や本格的なキャンプ道具、有名作家のアクセサリーなど、こだわりのアイテムが多数並んでいます。「制作者が時間のあるとき店に立ち、会話をしながら買ってもらう仕組み」なのだそうです。

 また、「オンガタVIEWのホームページはアーケード街のようなもの」と副会長を務める田中恭輔さん。「オンガタで楽しむ一日の計画」と題して、観光に落とし込みながら商店会を紹介するガイドブック的な構成となっています。

「これを見るとすごく広い商店街のようにも感じられる。商店街がない分自由度が高く、自分たちの活動をよりアピールできていると思います」と語ってくれました。

 このユニークな商店会の立ち上げは、門脇さんがお子さんの誕生を機に、地元・恩方にデザイン会社と雑貨店を開業したことに始まります。自社の宣伝を兼ねたイベントに中学時代の同級生や先輩が協力してくれたのが縁で「これを機に情報共有や店同士の連携をしていこう!」となったのだそうです。そこには、人流が少ない山間エリアだからこそ、力を合わせて人を呼び込んでいこうという共通の思いがあります。

「商店会が中心となって地域全体を活性化させる役割を担えれば」と門脇さん。ポツポツと点在する店を商店会がつなぎ、牽引していく地域商社の役割を果たしています。

恩方地区の特産品にヒントを得て開発した人気商品たち。マスバーガーは、しば漬けと玉ねぎがたっぷり入ったタルタルソースが絶品!
山と川に囲まれた恩方山麓のイメージを落とし込んだオンガタVIEWのロゴマーク。店先の日除けのれんや商品パッケージに描かれている。
 
店の前のスペースで大型ロボットや車などを展示するイベントを行うことも。週末は縁日を開いて集客する。

 

 

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