2023.06.27

「自分たちの商店会」
この意識で盛り上げていく

吉祥寺中道通り商店会
 

吉祥寺中道通り商店会
会長 坂井 健司 さん

 2021年12月取材【広報たまちいき105号掲載】

 吉祥寺を代表するショッピングストリート「中道通り商店会」。吉祥寺の西エリアに位置し、レンガ調に舗装された全長約540メートルの通り沿いに、昔ながらの商店やおしゃれなカフェ、雑貨店など約220店が軒を並べています。

「この道は1970年代半ばの再開発を機に、にぎわう通りとなりましたがもともとは生活道路。その当時からある住宅も兼ねた店もあれば、近年ではそこには住んでおらず、出店のみの方もいます。業種も運営形態も様々です」と同商店会会長の坂井健司さん。

 また、武蔵野市には自治会がないため、商店会が地域コミュニティの役割をも担っているのだとか。たくさんの店舗をまとめる「地域の要」としての苦労を伺ってみると、こんな答えが返ってきました。

「商店会には高齢の方もいらっしゃるので、会員に情報共有する際は紙が基本です。時間と手間がかかりますが、やはり顔を合わせて直接話すことが大切だと思っています。福利厚生的な部分として、商店会主催で交流の機会も度々設けています。以前は忘年会や新年会なども開いていましたが、コロナ禍ではそれもできませんので、月に一度の清掃活動などを通じて、商業者同士でメリットのある情報交換をしたり、地域課題を共有したりしています」

 緊急事態宣言以降は通りが閑散として空き巣被害の心配もあったため、2020(令和2)年春から金曜の夜に会員有志で清掃兼見回り活動も行っているのだとか。

「『自分たちが守っていく』という意識がないと、いつのまにか空き店舗が増えて商店会を維持できなくなります」と坂井さん。そのため、通りを盛り上げるイベントにも注力しています。
「中道通りキャンドルナイトハートフルストリート」もその一つ。毎冬、通り沿いの各店舗のウィンドウにキャンドルを灯し、行き交う人々を温かく照らすというイベントで、6回目となった現在では商店会の冬の風物詩となっています。


 
毎年11月23日の点灯式を皮切りに、翌年1月31日まで行われる「中道通りキャンドルナイトハートフルストリート」。
商店会支給のLEDキャンドルが通りを彩り、ロマンチックな様相に。InstagramやFacebookでも発信し商店会をPR!
中道通りの吉祥寺西公園にある大きなどんぐりの木は、商店会のシンボル。キャンドルナイトの点灯式はこの公園で行われる。
商店会会員有志で行う清掃活動。コロナ禍の今、こうした活動が大事なコミュニケーションの場となっている。
Photo:T.Kubota

 

 

この記事をシェアする