2023.06.27

仲間づくりやノウハウ共有
小さな棚から広がる大きな未来

みんなのコンビニ制作チーム
 

みんなのコンビニ制作チーム
能作 淳平さん(写真左)
加藤 健介さん(写真中央)
佐竹 雄太さん(写真右)

2023年2月取材【広報たまちいき119号掲載】

 JR国立駅南口から斜めに走る富士見通り沿いに、ちょっとユニークな店「みんなのコンビニ」が誕生します(2023年4月末オープン)。

 店内の陳列棚は一つひとつに借り主がいる「シェア棚」で、商品は一般のコンビニで売られているものとは違い、棚主の売りたいものが並びます。品揃えの制限はほとんどなく、飲食物や雑貨もあれば、アート作品なども並ぶ予定です。

「この店は『みんなでシェアしてみんなで運営する』参加型コンビニです。いずれお店を持ちたい人の最初の一歩となり得るシェア型販売拠点であり、参加する人同士のコミュニティの場でもあります。物を売るだけでなく、仲間とつながったり、ノウハウを共有したり、いろんなきっかけや可能性があると思います」と、企画・運営を行う「みんなのコンビニ制作チーム」のみなさん。

 このプロジェクトは、1年半ほど前にこの場所を借りたところからスタートし、「街づくりに寄与すること」「棚主同士の横のつながりを生み出す仕組みづくり」をキーワードに話し合いを重ね、現在のサービスへと辿り着いたのだそうです。

「一般のコンビニには商品だけでなく、ATMがあり、トイレがあり、配送などもできますよね。入りやすくて、何も買わなくても躊躇なく出ていける、その街に暮らす人々にとって便利で身近な店です。そうしたコンビニ特有のイメージを持ち、さらにつながりや広がりができる仕組みを目指しました」

「みんなのコンビニ」には、実店舗の他にメンバー制のオンラインコミュニティ「バックヤード」もあります。このコミュニティには棚主だけでなく、いずれ自分の店を持ちたい人やビジネス情報を共有したい人など、様々な人が参加可能です。

「まだ見えていない街の魅力を顕在化させる仕組みなので、たくさんの人に参加してもらって、国立に続いて2号店、3号店へと育てていきたいです」と語ってくれました。

 

唯一無二の品揃えで国立の新たな魅力を発信する「みんなのコンビニ」(店舗イメージ図)。
棚主が店に立つこともあり、作り手と買い手の交流も期待できる。


最初の棚主はクラウドファンディングを通して募集。2022年12月に行われたPRのための「みんなのコンビニ オープン DAY」では、コーヒー器具を販売する棚主も店に立った。

プロジェクトの立案時から立ち上げまで、打ち合わせ内容をその都度音声収録。このデータはオンラインコミュニティで共有され、たくさんの人のチャレンジに役立つ。
 

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