2023.06.27

商業施設と個人店が協力し
にぎわいを生む大型商店街

国分寺駅南口商店会
 

国分寺駅南口商店会
会長 松本 栄作さん
(日本料理 天松 代表)

2022年10月取材【広報たまちいき115号掲載】

 JR中央線、西武国分寺線、西武多摩湖線の3路線が乗り入れる国分寺駅。その南口に広がる「国分寺駅南口商店会」は、約130店舗が加盟する大きな商店会です。加盟店の中には、『マルイ』や『セレオ』といった駅直結の大型商業施設もあります。

「平成元年に商業施設ができた当時は脅威に感じた店も多かったのですが、今では自然と棲み分けができ、店の大小に関わらず仲良く地域を盛り上げています。これがうちの特徴かもしれません」と同商店会会長の松本栄作さん。

 時代のあおりを受けて多くの商店会が厳しい局面を迎えるなか、この商店会は交通アクセスの良い人気エリアということもあり、どこかが閉店してもすぐに別の店が入るとのこと。しかし、加盟店が多いからこそ、情報共有に時間がかかってしまったり、イベントなど協同で行う活動が難しい部分もあるのでは? と伺ってみると、こんな答えが返ってきました。

「毎月第2火曜日に役員会を行っていますが、全店舗が一堂に会すわけにはいかないので、加盟店を15くらいのグループに分け、その代表者が集まって会議や打ち合わせを行っています。また、大きなイベントなど人手が必要なときは、商業施設の方々が積極的に手伝ってくださるので特に大きな混乱はありません」

 商店会主催のイベントは年に2回。7月下旬に行う「納涼盆踊り」と12月の第3日曜日に行う「チャリティライブ」。どちらも地域住民が楽しみにしている恒例のイベントです。さらに、12月初旬から1月中旬までは駅前がイルミネーションに彩られてひときわ華やかに。

「少しでも駅前が明るくなるように、自分たちで電飾を行っています。駅南口にはうちの他にも商店会があるので、今後はイベントなども連携してやっていきたいですね」と話してくれました。


7月下旬に2日間行う「納涼盆踊り」では、各店が販促を兼ねて子どもたちにお菓子約700食を無料配布する。

今年で14回目となる「チャリティライブ」では、地域の子どもたち、学生たちが合唱や演奏を披露し、募金を呼びかける。集まったお金は地域の社会福祉協議会を通じて災害被災者に寄付される。

商店会会員によって飾り付けられるイルミネーションは毎年少しずつ増え、あと少しで駅前のロータリーを一周できるそう。

 

 

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