2023.06.27

人気の街歩きイベントで
店と子どもたちが心通わす

小平駅東栄通り商店会
 

小平駅東栄通り商店会
会長 清水 誠さん(写真左)
(清水理容室 代表)
広報・制作 三ツ矢 竹輝さん(写真右)
(トリプルアローズ)

2022年9月取材【広報たまちいき114号掲載】

 西武新宿線・拝島線小平駅の周りには6つの商店会があり、それらがタッグを組んで「日本一丸ポスト連合商店会」として様々なイベントを開催しています。なかでも話題になっているのが、イースターとハロウィンの時期に行われる街歩きイベントです。主催は駅から徒歩5分の「小平駅東栄通り商店会」で、他5つの商店会が後援する形です。
※小平市は昔懐かしい丸ポストの保有数が日本一。連合商店会の名称はそのことに由来しています。

「きっかけは2017(平成29)年に有志ではじめたハロウィンのイベントです。何もしなければ商店街は衰退していくばかりなので、とにかくお客さんに店のドアを開けてもらうことを目的に企画しました。そのとき参加したのはわずか7店舗でしたが、イースターイベントも実施するようになり、回を重ねるうちに参加する店舗や協賛してくれる企業も増えてきました」と同商店会会長の清水誠さん。

 2022年春に行われた「KODAIRA QUESTION」は、パンフレットに書かれた謎を解きながら街を歩くうちに、自ずと店を覚えられるクイズラリーです。LINEに友だち登録をして答えを入力する仕組みで、登録者数累計は1,200人を超えたそう。ファミリーで参加した人がほとんどなので、実際にはもっと多くの人が街歩きを楽しんだことになります。

 このイベントにはもう一つ重要な役割があります。それは子どもたちが商店会の店主たちと顔見知りになることです。実は、イベントで回る店舗のほとんどが「こども110番の家」に登録しており、万が一子どもが危険な目に遭った際の緊急避難先となっています。

「小さな子どもが知らない相手の家のドアを開けて『助けて』とはなかなか言えないものです。そのため街歩きイベントを通して周知に努めているのです」と同商店会の広報・制作担当の三ツ矢竹輝さん。この取り組みが評価を受けて、街歩きイベントの後援として小平市や市の教育委員会なども参加し、パンフレットは地域の小学校でも配られました。


イースターのイベント、通称「こだクエ」では、たくさんの人が謎解きを楽しんだ。
工夫をこらしたパンフレットの他、イメージ動画などもSNSを通じて発信された。

「KODAIRA HALLOWEEN 2019」の様子。仮装した子どもたちが店を回ってお菓子をもらう。
このイベントを通じて、子どもたちが店のドアを開けて中に入り、店主と顔なじみになるのが狙い。

 

 

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