地域アプリの活用で
集客・回遊・ブランディング
三鷹商工会会長
岩崎 守利さん
2022年7月取材【広報たまちいき112号掲載】
2021(令和3)年12月、三鷹商工会は地域情報アプリ『ミィね!mitaka』の運用を開始しました。このアプリはスマートフォンのGPSやビーコン機能を利用して、三鷹市内の24の商店会(550店舗)や観光スポットの「その場・そのとき」の情報を発信する販促支援ツールです。
住宅都市として発展してきた三鷹市は、吉祥寺や調布などの商業地と隣接していることから商圏が端に寄っており、市中央のエリアはスーパーもなく買い物難民化している傾向にあります。そこで、市内に散在している商店会をアプリでつなぎ「三鷹市全体が一つの大きな商店街」という構想のもと、このアプリが誕生しました。
「『ミィね!mitaka』は東京都の『商店街デジタル化モデル事業』の採択を受けて開発しました。今後はこのアプリをプラットフォームとし、ウェブサイトや他のアプリ、祭やイベントなどと連動させて多角的に活用していく予定です」と、三鷹商工会会長の岩崎守利さん。運用開始直後の昨年12月には、FC東京とのコラボレーションによるデジタルスタンプラリーを実施し、集客と回遊性の向上に貢献したのだそうです。
しかし、ただアプリを提供するだけでは根本的な課題解決にはならない、と岩崎さんは話します。
「三鷹には大型商業施設やチェーン店がほとんどなく、個人経営の店舗が多いですから、それぞれの店が強みや個性をしっかりと打ち出していくことが大切です。そうすることで、他の地域にはない唯一無二の魅力が生まれます。それをしっかりアピールし、認知してもらうことが、市のブランディングにつながります」
同商工会はこれまで『まちゼミ』などを通して、店舗の魅力を掘り起こす取り組みを行ってきました。このアプリはその成果の発信の場となり、三鷹の商店街が活躍できるステージとなるはずです。
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『ミィね!mitaka』のHPやYouTubeでは「みののん」が活躍する動画も見られる。