店舗が様々な猫に彩られる
『商店街×アート』始動!
富士見通り商栄会
会長・イベント委員 米山 良太さん(写真右)
(マルヤマ衣料ショップ 代表)
副会長 西川 哲弘さん(写真左)
(理容西川)
2022年6月取材【広報たまちいき111号掲載】
西武拝島線東大和市駅から徒歩約7分。「富士見通り商栄会」は、678メートルの富士見通り沿いに32店舗が加盟しています。
通りに面して小学校があることで、子どもたちの往来も多いこの商店街は、現在進行中の『富士見通り「にゃんがいい」アートプロジェクト』によって、カラフルな通りへと生まれ変わります。
東大和市の呼びかけでスタートしたこのプロジェクトは、近隣の武蔵野美術大学の学生たちに、外壁やシャッターなどに猫をモチーフとしたアート作品を制作してもらうというもの。
「この取り組みで商店街は新たなイメージの打ち出しができ、学生たちは自分の作品を多くの人に見てもらえる機会を得られます。また、子どもたちが制作の過程を見て、アートを身近に感じることができるのも何よりの経験となるでしょう」と話す同商店街会長の米山良太さん。「アートがコミュニケーションのきっかけになってくれれば」とプロジェクトに期待を寄せています。
富士見通り商栄会は、戦後すぐに発足した古い商店街です。しかし、時代とともに商店は住宅へと変わり、現在では店舗数がピーク時の3分の1まで減少しました。とくに、富士見通りは長さがあるだけに店舗が軒を連ねることなく、間に住宅を挟んで点在している形です。
「正直なところ、商店街を存続するのは厳しいですが、こうしたプロジェクトや祭などで住民同士がつながることに意味を感じています」と同商店街副会長の西川哲弘さん。物を売買するだけではなく、地域をつなぐ結び目としての商店街の役割もあると語ってくれました。
2022(令和4)年6月、同商店街はプロジェクトに参加する学生と店舗とのマッチングを行いました。この後、どんな絵を描いていくかを一緒に考え、8月にはアート制作にかかります。完成・発表予定は12月。猫アートが点在する商店街が誕生します。
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毎年7月に開催される七夕祭りでは、道路にチョークアートを描くイベントも。