2023.06.27
立川市

子育て世代を孤立化させない
地域内の活動とは?

子育て・いれかわりたちかわり実行委員会[2021年9月取材]

 

「大変!」のイメージがつきまとう現代の子育て。
多くの人が「楽しみたいのに余裕がない」と感じ、「子育てをちゃんとできていないのではないか」といった不安や罪悪感とともにあるという。
こうした背景の一つに、孤独な育児環境があげられるだろう。
たった一人で子どもを育てる「孤育て」や「ワンオペ育児」、その結果子どもと母親が一日中家に閉じこもってしまう「母子カプセル」といった言葉が飛び交うほど、現代の子育ては難しさやつらさをともない、日本の大きな課題である「少子化」や「人口減少」にも拍車をかけている。

そうした子育て当事者の悩みに向き合い、支援しているのが立川市のボランティア団体「子育て・いれかわりたちかわり実行委員会(以下、いれたち)だ。この団体は、立川市の子ども支援計画「夢育て・たちかわ子ども21プラン」にかかわった有志によって、2004年に立ち上がった。
立川市とパートナーシップを組み、市内で活動する団体やサークルとの横のつながりを大切にしながら、イベントやWebサイト「いれたちnet」を通じて子育てにがんばるお母さん・お父さんのサポートを行っている。

いれたちnet ● https://iretachi.net

 

 

ポイント

課題の背景・活動のきっかけ

●核家族化や近所づきあいの希薄化による子育て世代の孤立
●身内や近隣住民による手助けやアドバイスを得にくい育児環境
●「子育てに自信が持てない」「イライラしてしまう」「自由な時間が欲しい」と感じる人が多い

活動の特徴

●立川市内で活動する30以上の子育て支援サークルやコミュニティの中心に立ち、交流の要として機能している。
●乳幼児連れOKの映画上映会「シネマのたまてばこ」や、子ども用品バザー「さんさんガーデン」、先輩ママたちの実体験・アドバイスをシェアできる「いれたち座談会」など様々なイベントを開催し、子育て中の人々をつなぐ機会をつくっている。
●同団体が運営する「いれたちnet」では、登録している市内のサークルやコミュニティの活動を一元化して閲覧することができる。
●団体同士の交流も盛んで、協同でイベントを行うこともある。
●意見交換や課題の共有なども活発に行われており、子育て当事者が求めている支援が届きやすい仕組みが構築されている。

目指す未来

子育てを一人で抱え込む人を支え、支えられた人が次は支える側にまわり、地域内でサポートし合う仕組みをつくること。楽しみながら子育てできる環境をつくること。

パートナー・関係先

◎立川市 https://www.city.tachikawa.lg.jp/kosodate/kosodate/shien/joho/index.html
◎主夫ラボ https://shufulab.komorebiya.tokyo/
◎Par ma caprice(パル・マ・カプリス) https://www.yumicljohnny.com
◎BATON https://www.instagram.com/0yen.market.tc
◎立川ふじみ子育て支援ネットワーク https://www.instagram.com/tachifuji.kidsnet/
◎ママトコひろば https://reserva.be/mamatoko/about
◎転入・転勤ママComeOn!! https://m.facebook.com/tenmamacomeon/
◎ヒッポファミリークラブ立川 https://www.facebook.com/HIPPOTACHIKAWA/
◎キラリっ子ファミリーカフェ https://ameblo.jp/tachikawa-kiraricafe/
◎立川市手をつなぐ親の会 http://tachikawa-oyanokai.com
◎あんよの会
◎子育てリンクコミュニティーDear Mother http://dearmother.net/index.html
◎ワッカチッタ https://waccacitta.com/

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